旅人が病みつきになる癒しの街ポカラ ~ 東南アジア最後の国という、時の流れ ~

DSC_9524

癒しの街ポカラ

 

~プロローグ~

混沌の国インドから、楽園の国ネパールへ

国境を越え訪れた先は、仏教の聖地ルンビニー

ブッダが生まれた場所である

日本寺に宿泊させてもらい、お経を読んだり様々な経験をした

そして、次の街は旅人がよく沈没してしまう、ポカラの街へ

(前記事:混沌のインドから、楽園の国ネパールへ ~ ブッダが生まれた場所,仏教の聖地ルンビニー ~

 

 

今までの旅のハイライトはこちら

 

世界一周の旅で、今まで訪れた場所。クリックしながら移動できます。(最新の記事の場所まで)

黄色☆=絶景ポイント 青色☆=おすすめポイント


 

↓↓↓「世界一周」バナーポチっとクリックしていただけると、とても嬉しいです。

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ  ← 世界一周ブログランキング10ポイントUP!!!  認知度UP!!!

ありがとうございます。次記事も頑張ります 。

にほんブログ村 世界一周 ← (1位~ブログ見れます)


 

涼しい空気の流れるポカラの朝が好きだ。

標高800mに位置しているために、とても空気が澄んでいる。

夜が明け始めると、この街を取り囲む、壮大な山々が目を覚ましたかのように

とてつもなく巨大な何かが呼吸をし始める。

静寂な街に響く小さな鳥の声、湖沿いが清々しくて気持ちがよい。

11月、ヒマラヤトレッキングのベストシーズンのこの時期は、長袖に1枚羽織ってちょうど良いぐらいだ。

 

DSC_9422

 

DSC_9524

 

爽快な朝空をゆっくり、淡いピンク色やオレンジ色に染めてゆく。

それを映した湖は、幻想的。

不思議と背筋が伸びるような美しさで、それは単に空気が澄んでいるだけではなく

すこに凄む山の厳格さを身体で感じ取っているのかもしれない。

それにしても、空気が美味しい。

 

DSC_9527

 

DSC_9538

 

DSC_9550

 

DSC_9721

 

やっぱりネパールでも、インド同様、あつあつのチャイから一日は始まる。

生姜とシナモンが効いていて、寝起きの身体を起こしてくれる。

 

DSC_9683

 

トレッキングの拠点となるこの街からは、7000m級のヒマラヤ山脈に連なるが見える。

湖沿いでは、体をならすために音楽を聞きながら、いかにもアウトドアが好きそうな欧米人が走っている。

僕は、最初迷っていた。

チベットツアーに行くか、ヒマラヤトレッキングをするか。

値段的にも、時間的にも両方やるのは難しい。

しかし、ちょうど僕が泊まった日に、トレッキングから帰ってきた人がいて話を聞いたところ

 

「今この絶好シーズンに来て、トレッキングをしないなんて、沖縄に来て海を見ないようなものだよ。」

 

と言われてしまった。

なるほど、そんなことは絶対にあってはならない。

なんて素晴らしい例えで、素直なぼくなんだろうか。

 

そういうわけで、チベットツアーは諦めて早速登山のパートナー探しと、装備集めである。

 

DSC_9469

 

ここネパールでは、トレッキング用品などが日本に比べると半分以下の値段で買える。

観光街より、街の中心から少し外れにある地元のマーケット古着市場みたいなところだともっと安く掘り出し物もある。

ブランドの安物は偽物が多いらしいが、クオリティー的にはさほど気にならない。

ネックウォーマー、長靴下、手袋など、ダウンジャケットなど、を購入した。

そう、ネパールは東南アジア最後の国で、ここから中東方面へ飛び、冬のヨーロッパを北上する

つもりだから、装備を揃えるにもちょうど良い場所なのだ。

 

DSC_9471

 

DSC_9472

 

DSC_9479

 

ネパール人は本当に、穏やかで気さくな人が多い。

子供は少しシャイなところもあるけど、一度打ち解けると人懐こい。

 

DSC_9560

 

DSC_9565

 

DSC_9563

 

綺麗な目だね。

 

DSC_9725

 

旅のあとに、夢がある。それを本気で実現しようと思い出したのはこのころである。

東南アジア最後の国という、時の流れを意識させる場所だったからかもしれない。

インドの喧騒のあとの、ネパールという国の安らぎを感じたからかもしれない。

日本を出発して約5ヶ月ついにここまで来たか、と今までの旅を振り返るポイントでもあった。

 

そのささやかな夢は、自分の旅で撮影してきた写真で、「写真個展」を行うこと。(回想記のため、既に終えてますが。)

「旅する世界」 逸見秀幸 写真個展 当日の会場風景をまとめました。 | NO spice NO life.

 

実はこのころ、初歩知識でもあるISO感度の設定もろくにいじっていなかったほどである。

宿で出逢ったカメラ好きな人に、シャッタースピードに余裕があるならば、なるべくISOは下げて

撮影したほうが良いと聞いた。(低いほうが写真が鮮明で荒れにくい)

今まで、ほとんどの状況でISOは1600にしたままだったのだ。

僕は小さな画面のノートPCでしか自分の写真を見たことがなかったが、どうやら引き伸ばしたりすると

粗さが(ISOが高いほど)出てしまうらしい。

 

なるほど、トレッキングをする前に良い事を聞いた。

そうだ、俺は写真展をやるんだ。次の夢は写真展なんだ。

このころから焦りというか、本当にやるんだという気持ちになった気がする。

正直、絶景でさえ旅をスタートさせた東南アジアからいくつも見てきたものの、

あとで写真を見返してみると満足して撮れたものは少なく、写真展に飾れるものが無いと思うほどだった。

 

大学を卒業してそのまま旅に出ているが、旅のあとの進路はまだわからない。

だからこそ、自分で作った目標に向かわなければ、さらにこのまま迷子になってしまう気もしていた。

いや、迷子という感覚は大抵のときは無く前向きだが、ふとしたときにそう思ってしまうのである。

なぜだろう。

姿形の無い何かを必死に掴もうとしている自分が滑稽に見えることもあるし

それさえも出来ない自分はやはり哀れに見えてしまう。

 

でもなんとなくわかっている。

その目標に向かうべきだと。それに、その目標以外にやるべきことが見当たらなかった。

そしてこの1ヶ月後、ある事件をきっかけに、僕は絶対その目標を叶えると覚悟した。

 

DSC_9738

 

幸か不幸か。

本当の旅は、これからだとは知る由もなかったのだ。

次回

『  ヒマラヤ山脈を望む ~ ネパール、ポカラ ~ 』

 

DSC_9581

(ポカラ、サランコットの丘)

 

 

絶景ビデオグラファーHENMIの最新映像をチェックする。

INSTAGRAM
絶景ビデオグラファーHENMI

絶景ビデオグラファーHENMI

世界70ヵ国以上を旅しながら絶景を撮影するビデオグラファー (ウユニ1ヵ月撮影 / 南極 / 映像出版 / 世界一周 / 自転車日本一周 / ドローン / タイムラプス / 4K ) 日本では主にウェディング映像を撮影するカメラマン

最近の記事

  • 関連記事
  • 旅好き人気の記事
  • カメラ人気の記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

オススメの絶景記事

  1. 中南米の絶景をドローンで撮影したら、極上の絶景映像撮れた!

  2. 【絶景映像あり】南米随一の絶景「ペリトモレノ氷河」トレッキング、美しき青い氷河の洞窟 ~パタゴニア・アルゼンチン~

  3. 新世界七不思議の1つ空中都市マチュピチュ。15世紀に造られたインカ帝国のマチュピチュは想像より大秘境!

  4. [絶景]断崖絶壁の村ロンダ ~スペイン南部アンダルシア~

  5. 華麗なる東欧のクリスマス巡りが超おすすめ!プラハ・ウィーン・ブダペストを一気に堪能!

  6. ウィーンのクリスマスが、東欧で最もゴージャス!~ 東欧クリスマス巡り ~

人気の記事

  1. 中南米&南極旅の絶景ルートと、予算公開!(メキシコ~南極まで/パタゴニアの周り方/絶景ポイント)

  2. 【面白かった国BEST7】世界一周40ヵ国訪れた中でおススメの国々を厳選!各国の魅力お伝えします!

  3. 世界一周や長期海外旅行で最も後悔したことは、プライオリティパスを持っていかなかったこと!!!

  4. 【ウユニ情報・完全版】ウユニ行く人、必読!!! 1ヵ月滞在して得た情報全て共有します。

  5. 国境での賄賂、バスの故障で深夜到着、 一眼スラれる。人生最悪の誕生日。~ブラックアフリカの洗礼~

  6. 【旅人注意】日本人宿で起きた盗難事件。一時帰国する羽目になったわけと、犯人を捕まえるまでの一部始終。

This error message is only visible to WordPress admins

Error: No posts found.

Make sure this account has posts available on instagram.com.

カテゴリー

PAGE TOP