世界一周19カ国目
東欧6カ国目
中東イランからずっと陸路で北上し、
なんとか、東欧のクリスマスに間に合ったようだ。
(前記事:混沌のインドから、楽園の国ネパールへ)
深夜バスで早朝のブダペストに着くと、外は深い霧に覆われていた。
駅は蛍光灯で怪しく照らされ、冷たい空気に身が引き締まる。
バスターミナルから、街へ。
駅のチケット売り場
中東からだいぶ北上してきたが思ったよりは寒くない。
どこまで北上できるか不安に思っていたが、12月中旬、日本の気温と大して変わらないほどだ。
さすが、ブダペスト。
1000円ほどの安いゲストハウスでも、24時間チェックインが可能である。
昨夜は、なんだかよく寝れなくて移動で疲れたから、シャワーを浴びてすぐにベッドで寝た。
昼ごろ起きるつもりだったのに、いつの間に熟睡してしまった。
夕方、起きるともう外はすっかり暗くなっている。
僕は、急いでカメラを担いで、外へ出た。
ブダペストは1泊だけして、チェコに行かなければならない。
クリスマスマーケットの開催期間がそれぞれ国によって違って、その日程を縫うように移動している。
クリスマスの雰囲気だけ見れれば満足だが、なんて忙しいんだ。
こんなに忙しくなるんだったら、トルコとブルガリアであんなに沈没するんじゃなかった。
受付で地図をもらって、足早に街を歩いた。
街はすっかりクリスマスムードで、一人身の僕でも御構い無しにテンションが上がってくる。
いよいよ、東欧本場のクリスマスに来たな、という気がしてきた。
木製で出来た温かい屋台が並ぶクリスマスマーケットと、街を彩るクリスマスイルミネーション。
たくさんの人で賑わっていて、みんな幸せそうに見える。
なるほど、中東から急いで上って来た甲斐があったな。
旅とはそういものである。忙しくとも、躊躇しようとも、訪れてみれば大体来てよかったと思えるものなのだ。
日常を離れ、旅に出たこと自体そうなのかもしれない。
ブダペストの夜景は、素晴らしい。
今まで見てきた東欧の国々とは比べ物にならない豪勢な建造物とライトアップだ。
ドナウ川の水面に照らされた明かりが、また美しい。
ドナウの真珠、ブダペスト
正直、ハンガリーをかなりなめていたようだ。
想像していたよりも、ずっと街が綺麗でゴージャスで、観光地もたくさんある。
久しぶりに、THE・観光地である。
THE・観光地では、「旅」 ではなく 「旅行」 モードだ。
こんなときは、誰もが撮るような写真を同じように綺麗に収めて
写真って一体なんだろう、と思ったりもするが、やはり収めないと気はすまないものである。
ともかく、こういった景色を前に写真を撮るのは楽しくて、夢中になってしまう。
カメラが無かったら、僕は 「旅行」 を楽しめないだろう。
ドナウ川を挟んで、ブダ地区と、ペスト地区に分かれている。そう、ブダペストの由縁である。
霧が濃すぎて、ボヤけてしまっている。
そういや、有名な写真家 キャパ の生まれ育った地もブダペストだ。
「キャパ その青春 」 という本は、なんとなしに読んだ本だが、
訳者が旅人のバイブル深夜特急を描いた 「沢木耕太郎」 だったのにはビックリである。
30分ほど登った、丘の上にはこんなオブジェもある。
神話に登場する人物だろうか。
『ア、アイスクリームが落ちる~!のポーズ 』
『 あの~コンタクト、落ちてませんでした? 』 (適当)
こんなオブジェも、道に急に現れるから、アートな街だ。
路面電車のレトロ感もあって、落ち着いた雰囲気が漂うブダペストは、わりと好きだ。
ブダペストのクリスマスマーケットは、オシャレすぎた。
次回
『 オシャレすぎる!ブダペストのクリスマスマーケット
~ 東欧クリスマス巡り ~』
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