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壮大なヒマラヤ山脈を望む、癒しの街ポカラ ~ ネパール ~

ポカラ,サランコットの丘

 

~プロローグ~

遂にインドから楽園ネパールへ着いた

ポカラの街は癒しの空間で

旅の疲れを癒すのには最高の場所だ

荘厳なヒマラヤ山脈も眺めることもできる

そして、感動のヒマラヤトレッキングが近づいている

(前記事:旅人が病みつきになる癒しの街ポカラ ~ 東南アジア最後の国という、時の流れ ~ | NO spice NO life.)

 

 

 



 

 

今日も、朝の陽が昇る時間からつらつら散歩と、ヒマラヤトレッキングの準備だ。

 

 

 

ネパール、好きだな~。人が穏やか。

ここポカラを訪れる前の、仏教の聖地ルンビニーが最初のネパールの街だったから、

ネパール=仏教信者が多い

と思っていたけど、実はヒンドゥー教を信仰している人がおよそ80%らしい。

インド=ヒンドゥー教=カオスな世界観

みたいなイメージがあるのだが、ネパールはそれを感じさせないのだ。

 

 

ネパールの仏教信者はおおよそ10%。

となると、あまり当てはまらないのだが

なんとなく、今まで訪れた仏教国というのはすごく肌に合う気がする。

9割以上が仏教信仰のミャンマー、約7割のスリランカ

これらの国は、人の穏やかさといい、街の雰囲気といい、なんだか落ち着くものがある。

自分は無宗教とはいえ、仏教というものが身に染みていて、無意識にそれを感じ取っている気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒマラヤトレッキングは、単独で登ることにした。

 

 

登るコースはABCトレッキング(アンナプルナベースキャンプ)

到達地点は、4130m

おおよそ登山、下山含めて1週間かかるそうだ。

こんなに大がかりのトレッキングは初めてだし、4130mは自分にとって未知の領域。

 

 

普通はポーター(荷物運び)やガイドも付けて登るのだが、

それらをつけずに1人で行った人の話を聞くと、大丈夫そうに思えたから付けないことにした。

もし何かが起きたときに、誰も助けてくれないという不安はあったが、

体力には自信がある。自転車で日本一周したときも、一度も体調崩さなかったし。

という過信が一番危ないのだろうが、何より雇うには大金がかかってしまうのだ。

 

 

自分のペースで登りたいというのも一理ある。

気を使わずに休みたいときに休み、写真を撮りたいときに撮り、登りたい。

そんな風に思ってしまう自分に、1人旅に慣れてしまったものだなと感じるものである。

 

 

 

 

慣らしで、日帰りで登れるサランコットの丘へ。

7000m級の荘厳に連なるヒマラヤ山脈を一望できる。

こう見ると高さはいまいちわからないが、これからあそこにある山を登りに行くと思うと、

予想さえできない現実味の無いような、旅に出る前日のような、高揚を感じる。

 

 

 

景色を眺めながら、雲が消えるのを2時間ほど待ったがどいてはくれなかった。

それにしても、病みつきになりそうな空気の美味しさである。

旅人がポカラの街に沈没するのが、よくわかる。

なにをするでもなく、のんびりしていたらあっという間に1日が終わってしまう快適さ。

そのような1日を過ごした時に、自分は何をやっているのだろうと自己険悪を感じるときもあるが

ポカラは、それでも快適で清々しい気分なのだ。

 

 

しかも、この街にはサンタナゲストハウスという有名な日本人宿もあり

日本人同士での会話が、少し日本に戻った気分にさせてくれ心が休まる。

夫婦で長く旅をしている者、同じ年代の者、学生や旅の猛者のような者など

このネパールという異国で、このタイミングで巡り合う可笑しさを感じながら

お互いの旅話で盛り上がったり、一緒に宿で食事をしたりするのだ。

 

 

僕にとっては、ネパールは東南アジア最後の国 。

ここから、中東のイランに飛ぶ予定の僕は、西から来た者から情報収集をする場でもある。

その代わりに、これから東に移動する者に情報を提供するのだ。

(航空券はまだ買っていなくて、ギリギリまでイランに飛ぶか、トルコに飛ぶか、

はたまた先にイスラエルに行くか、ヨーロッパに行くか、航空券の値段と各国のイベントや時期を見て

悩みに悩むのだが。。)

 

 

それにしても、東南アジア最後だと思うと、もう少し、もう少しと名残惜しい気持ちである。

もっと、料理なども奮発して味わいたくなるものである。

かといえ、これからどんどん物価の高い国に行くのだからお金は残しておきたい。

しかし、東南アジアでの贅沢などたかが知れている値段である。

だけれども、貧乏節約が癖になっているために大したことはしなのだが

結局、あとで後悔するのだ。東南アジアでもっと贅沢しておけばと。

 

 

この穏やかな街と、素朴な人間と、優しく美味しい料理と、壮大な風景と、清々しい空気。

ほかにも、旅人が沈没する大きな理由の1つに、物価が安いということは必須だ。

 

 

 

 

150円ほどのダルカレー。(豆カレー)

ネパールと言えばこれである。これがとにかく胃に優しい。

 

 

インドから来て、これを食べたのならば納得するであろう。

「 なるほど、これが楽園の国か!」 と。

 

 

そういえば、僕の旅行記には欠けているものがある。

「料理の写真」 である。

なぜだか、ほとんど撮っていない。

 

 

他にも、モモという餃子のようなもの、チョウメンという焼きそば、トゥクパという細いうどんみたいなのとか

たまらなく美味しいのだけども。

まあ基本的にどこの国でも、安くて腹いっぱい食える、チャーハンを食べることが多い。

 

 

トレッキングの道には、いくつか村があって、そこに宿泊施設やレストランもちゃんとあるらしい。

富士山でもそうだが、標高が高くなるほど料理も高くなるらしく、話によると普通の3倍以上にはなる。

僕は、大量のクッキーとお菓子を買ってバッグパックに詰め込んだ。

おそらく、僕ほどヒマラヤトレッキングにお金をかけずに行った人は少ないであろう。

 

 

 

さて、僕が世界一周で一番感動した、ヒマラヤトレッキングのスタートだ。

 

 

次回

『  【前編】 感動のヒマラヤトレッキング

~ 神聖なる領域 ~ 』