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パレスチナ自治区 ~ 悲しき分離壁に無数に描かれたアートたち(心の叫び) ~

 

パレスチナ自治区の分離壁に無数に描かれた、平和を祈るアートたち。

その中でも、印象的で考えさせられるものがいくつかあり、そのアート(心の叫び)を共有してほしい。

 




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パレスチナ自治区は、鳥籠のようだと比喩される。

 

人間が鳥を籠に入れて、自由を制限するように

人間が、大量の人間を壁に閉じ込め自由を制限しているのである。

 

パレスチナ自治区問題の経緯はこちらの記事より↓

【パレスチナ自治区ヘブロン】”本当の被害者”

 

 

分離壁(アパルトヘイト)と呼ばれる、人間(パレスチナ人)を隔離させるための壁。

一方、イスラエル側の名称ではセキュリティーバリアーとも呼ばれるらしく

反逆者の暴動を抑制、監視管理するための壁、というわけである。

 

 

そして、この壁にはパレスチナの独立や自由を願った落書きが無数に描かれている。

中には、憎悪を含む言葉であったり、助けを求めるような絵が描いてあり

しばらく呆然と見つめてしまう。

 

 

 

とても印象的だった、分離壁に描いてある落書き(アート)たち

 

 

少女が、大人の武装解除をしている。

 

 

 

自由の女神が、負傷した子を涙しながら抱えている。

 

 

 

 

 

「大人になったら、レーザービームでこの壁を吹き飛ばしてやる」

 

 

 

「あなたの世界をつくるために、あなた達は彼らの世界を殺した。」

 

 

 

 

 

 

 

防弾チョッキを着た平和の象徴であるハト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分にとって一番訴えかけられた言葉(自訳)

 

あなたは、言論の自由が欲しいですか?

あなたは、行動の自由が欲しいですか?

あなたは、正義が欲しいですか?平和が欲しいですか?

あなたは、他の文化を経験したいですか?

あなたは、人間らしくありたいですか?

 

私は、ほしい。

私は、ずっと自分の自由のことだけを考え続けている。

私は、世界中の人々のように、生きたい

 

 

 

 

 

 

 

この世界は、なんて不平等なんだろう、と思った。

僕らの、普通の生活は、なんて幸せな環境なんだろうかと思った。

今までその現実を全く知らなかった自分を憂いた。

ふつうの日常は幸せで、普通に縛られる必要も無く、僕は自由だった。

 

 

僕がもし、このパレスチナの地に生まれたならば

こんな風に各国の文化を経験することは出来なかっただろう。

僕がもし、イスラエル人に生まれたならば、兵役3年の義務をこなし

鳥籠を監視する側についていたのかもしれない。

 

 

僕は日本に生まれ、普通の人生を歩み大学まで出ることができ

卒業後に就職より旅という選択肢を取り、こうやって各国を周っている。

それがいかに、贅沢なことか。

僕はもっと、この旅がどれだけ贅沢なことなのか、知るべきだ。

今までの人生がどれだけ恵まれていたか、知るべきだ。

 

 

僕がもし、この地を訪れない人生だったならば・・・

そんなことを、パレスチナ自治区を後にしたあとも、ずっと考えていた。

 

 

最後に記した「Do you want…」この言葉たち

このブログを見て頂いた方に、是非、自分の人生と照らし合わせてみてほしい言葉である。

 

 

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次回

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