南極旅章No.1では、南極船旅とはどういうものか、船内やゴムボートでの南極海周遊の様子を書いたが
No.2では、南極で出逢った生物、特に僕が動物のなかで一番好きなペンギンと、
南極で最も感動したクジラの写真をたっぷり共有したいと思う。
Contents
5m先に巨大クジラ出没&バブルネットフィーディング
クジラは、神秘的だ。
南極という地球の果てに生きる巨大生物が水面から顔や尾びれを出すたびに、胸が高鳴る。
遠くからクジラの姿を見つけては、ゴムボートでゆっくり近寄っていく。
静寂した空気のなか、クジラがヌメッと出てくる水の音や、潮を噴き出す音を聞きながらジッと眺める。
クジラを見ていると、ドキドキする。巨大な生物が目の前にいる高揚感と、
何か決定的瞬間が来そうなハラハラ感。
南極の海では、ザトウクジラが一番良く見られる。
クジラがゆっくり尾びれを沈ませていく姿は、何だか花火を見ているような感覚に似ている。
あー、でかいの来る。ズドーン。たーまやー。余韻。
氷河をバックに見るクジラの姿は、格別だ。
全身が震え上がる感動の瞬間は、突然来た。
ガイドが真剣な眼差しで、静かに、と指を立てる。
明らかに、近い。ゴムボートの真下にいてもおかしくない距離である。
そして、目の前に現れ、息をすることも忘れた。
来て良かった。全身に鳥肌を立てながら、まず、そう思った。
なるほど、これは70万の価値はある。
親子で順に目の前で巨大な尾びれを見せてくれた。
恐怖心も少なからずあった。少しでもぶつかれば、転覆間違いなし。
しかし、気を遣ってくれているのだろう、ちゃんと(ギリギリ)安全な距離で。
わざと見せに来てくれたような、遊びに来たような、感じがする。
乗船していた200人中、この景色を見れたのは僅か。
映像でもこの瞬間を記録しているので是非ご覧あれ。(写真は4K映像から切り抜き)
どうやら、僕はとても運が良い。
もう1つザトウクジラのレア行動、バブルネットフィーディングも見れた。
(※バブルネットフィーディングとは、ザトウクジラ数頭で連携し泡で魚を包囲し、真下から一気に飲み込む行為)





何回も乗船しているガイドも興奮していから、貴重な瞬間だったのかもしれない。
12日間、数十頭のクジラを見ることができたが、これを見れたのは1回のみ。
クジラはいくら見ても飽きなかったなぁ。
南極ペンギンパラダイス
まさに、楽園。ペンギン可愛すぎる。
主にジェンツーペンギン、アデリーペンギン、ヒゲペンギン。
ゴムボートで様々な島に降り立つと、そこからは自由時間。ゆっくりペンギンと戯れることができるのである。
癒しのヨチヨチ歩き。
5m以内は近寄ってはいけない、というルールがあるのだが
あちらから近寄ってくるぶんには、OK。ということで、近くでジーッと座りながら待つ。
わりと好奇心旺盛で、足元にきては、ツンツン突っついてくる。完全に可愛い。
南極の氷河とペンギン。何時間でもいられる。
3月に訪れた南極の夏は、「スノーアルジー」と呼ばれる藻類(雪氷藻類)が、
氷河をピンクや緑に染めていた。
年々、気温上昇により大発生するようになり、生態系も大きく変わっていく可能性があるらしい。
訪れる季節によって、ペンギンの羽毛具合も変わる。
振り向き美人。
鏡映しペンギン。
人間との微妙な距離感。
タイムラプス中に映ったペンギン。
何かを訴えたそうなペンギン。
何かを吐き出すペンギン。
地べたに寝そべるペンギン。
映りたがりなペンギン。
ヒゲペンギン。
南極の癒しのペンギン、クジラの感動的瞬間、味わい頂けただろうか。
他生物も少し。
南極に住む生物たち。
オットセイ。
氷河に寝そべるカニクイアザラシ
南極に舞う、小鳥。
続いては、南極の絶景巨大氷河集。
次回
『 【南極旅章No.3】南極の異世界に浮かぶ、青の絶景。
~絶景巨大氷河集~』
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