パタゴニアの名峰「フィッツロイ」
そのなかでも、フィッツロイの朝焼けは皆が見たいと思う絶景の1つである。
前日は、道に迷い見れず。そして、二度目のチャレンジ。トレッキング2日目。
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朝3時。起きると、満点の星空が広がっていて安心した。
今日は、綺麗な朝焼けが見える。そう思うとワクワクして、予定より1時間早く出発することにした。
星が美しい。しかし、「綺麗だな~」と上を見上げると、たまに突風が吹いて落ちそうになるから気を付けないといけない。
荷物は多少キャンプサイトにおいてきたから、昨日より楽だ。
頂上に着くと、どうやら僕より先に1人40歳ぐらいのドイツ人。僕は2番目みたいだ。彼と喋っていると
「水のペース配分間違えて、今すごく喉が渇いている。」と言ってくるので、「少しだけあげる」と自分の水を渡すと一気にゴクゴク飲まれる。
想定外のグビグビっぷりに、こっちの動揺した苦笑いにも相手は動じずに、笑顔でありがとう、と言ってきた。
まあ、今日は天気が良いから許す。絶対後で自分の喉がカラカラになる・・・
あたりも明るくなってくると、雲がだんだん赤みを帯びてくる。
今日のコンディションは良さそうだ。タイムラプスを引きと寄りで2台設置。あとはゆっくり眺める。
バックにある雲が、不思議な形で真っ赤に色付く景色に、息を飲む。
フィッツロイにはいつ点火するんだ。ドキドキ眺めていると、天辺から一気に燃え上っていく。
目に見えて赤いラインが移動しているのがわかり、想像以上に赤くなるのが早い。気付くと、全体が真っ赤に染まっていた。
紅に染まるフィッツロイ。これは極上の絶景だ。
これは後でわかったことなのだが、この朝焼けでフィッツロイが赤くなるのは、ある程度雲がかかっていないと起きない現象である。
雲1つない快晴だと、実は真っ赤には染まらず、オレンジっぽくなるのだ。
この赤くなる現象(モルゲンロートとも呼ばれる)は、数分しか見ることが出来ない。
雲がある程度あり、フィッツロイの天辺まで見える、というのはなかなか条件が揃うのは難しい。
まるでフィッツロイの頭から湯気が湧き出るように、永遠と煙が出続け、ものすごいスピードでその雲は移動していく。
赤くなったあとは、金色。
フィッツロイの形は、威厳がある。ちなみに、日本で有名なブランド「パタゴニア」の形はフィッツロイの形。
↑【フィッツロイのショートムービー】
朝焼けタイムラプス・満点の星空タイムラプス等、絶景フィッツロイの映像を2分ほどにまとめたので是非ご覧ください。
フィッツロイと反対側の景色。
良い天気だ。今日は、次のキャンプサイトへ移動。(フィッツロイの麓から、トーレの麓へ)
フィッツロイのトレッキングの良いところは、「無料」のところ。
入山料が無く、自由に出入りできる。パタゴニアで絶景を見るためにツアーを組むと、1回で1万とかざらにあるし
トレッキングだとキャンプサイトでも宿泊費等かかってくる。
しかし、ここは好きなだけキャンプサイトに居て良い、好きなだけ出入りできるから、旅行者にも人気のポイントなのである。
道中も、何度も立ち止まってしまうほど絶景。青空が気持ちいい。
フィッツロイは基本的にそこまでアップダウンがないから、お手軽に最高の景色が見られる。
野生動物もたくさん。キツネや鹿。なんとピューマも出るらしい。出たら困るけど。
水は綺麗な小川から汲んで補充するのだが、エキノコックスあたる人いないのかな(キツネの糞に含まれる)
潜伏期間数年らしいけど。
雲にかかっているところに、本当は「トーレ」という美しい山が見えるのだが、雲っていて見えない。
それでも、綺麗な青い氷河が美しい。
今日はこのトーレの麓にあるキャンプサイトに宿泊。もちろん、前日同様に寝袋のみ。
次の日の朝、朝起きると人生で一番綺麗な虹を見た。
次回
『【絶景映像あり】 フィッツロイトレッキングpart③
人生で最も綺麗な虹を見た。 ~パタゴニア・アルゼンチン~ 』
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