混沌の世界で ~THE INDIA 聖なるガンジス河~


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まさか、自分が再びバラナシに訪れることになるとは

3年前、黄金ルートと呼ばれる北インドを横断した

そのとき、僕の価値観を見事にぶち壊した場所

それが、聖なるガンジス河の流れるバラナシである

生死を見つめる混沌の世界へ、ふたたび

 

 

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生ぬるい車内、聞き慣れた弁当やチャイ売りの声が鬱陶しい

前の街から、寝台列車で24時間かけて移動しなければならない

12時間ほどの移動ならもう慣れたものであるが、24時間は流石に長い

やることも尽き、堅い寝台に寝転がりながら前回訪れたときのバラナシを回想していた

僕が今まで暮らしてきた日本での生活では、想像もできないような世界

緊張と、新しい発見の興奮に5感を研ぎ澄ましながら歩いたこの街を

 

帰国してからも、あのような場所が本当に存在して、自分がそこへ訪れていたのも不思議

でしょうがなかった。それぐらいの衝撃を受けたのだ。

「また、来てしまったんだな」

そう思った。インドへ訪れたものは、好きか、嫌いか、が極端に分かれるという。

ということは、やっぱり好き、か。

 

 

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久しぶりに来たが、なんとなく見覚えがあって妙に落ち着く

やはりバラナシは喧騒に包まれている

カタコトの日本語を話す客引きがしつこくついてくるし、牛は普通に街を歩いているし、フンも落ちているし、

街全体が泥水をソーダで割ったような独特の匂いがする。

穏やかな南インドとは別世界で、同じインドとは思えない

 

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1本、細路地へ入り込めば違う世界が覗ける面白い街

 

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聖なるガンジス河へ向かうメインロード。銃を抱え雑談している暇そうな警官たち

懐かしい、前回来たときはちょうどクリスマスで厳重な警備だったな。

ここから、ガートまではすぐ近く(川岸に設置された階段)

 

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ここに住むものも、ここへ訪れたものも

聖なる河で沐浴をしている (沐浴とは、からだを水で洗い潔めること)

ヒンドゥー教の聖地とあって、特別な沐浴なのであろう

沐浴をすることによって、けがれを落とし、罪を流し功徳を増すと信じられている

日本で言えば、神社に入る前に水舎で手を洗い流すようなものだろうか

 

だがその、清める水は違いすぎるが。

彼らは死体をも流している河の、緑茶色をした不衛生極まりない水で沐浴しているのだ

よく度胸試しとばかりに観光客もよく飛び込んでいるが、素直に尊敬する

あの水で歯磨きをして、体調を崩さないインド人も尊敬する

 

僕は緑色を目の当たりにし、ヌルヌルした水質を確認して絶対入らないと決めている。

今回もその意志は揺るがなかいようだ。むしろ宿のドミトリーで寝ていた2人の日本人が、ガンジス河に入ったばかりに

体調を崩しずっと寝込んでいてその意志はさらに強くなった

 

そういえば、なんだか前回と景色が違うと思ったら、季節によって水位が変わっているらしい。

その証拠に、前回に比べてガートがだいぶ水の中まで入っていて、階段が短くなっている。

 

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川岸で、おそらくボート乗り代をぼったくられているであろう日本人旅行者

それを助けもせず、ガートの日影部分で寝転がるのを続ける僕

もっとも僕が出ていったところで、そいつらの仲間と思われるか、目をつけられ厄介になるだけである

数日滞在するため、初日からそんな面倒はごめんだ

 

それにしても、贅沢な時間だ

ただ、ガンジス河を眺めているとあっという間に時間が過ぎてゆく

好きな本を読んだり、日記を書いたり、日常を風景を映画のように眺めたり

座っているだけで、商人が声をかけてくる

 

「ボートに乗らないか?」

「アクセサリーはいらないか?」

「チョコ(マリファナの別名)やるか?」

 

日本人というだけで、相手からしたら恰好の獲物

そのために、大体のやつはその獲物を気を引くために日本語を多少なりとも覚えている

 

商人  「兄さん、これ50ルピー。これ100ルピー。友達ね、スペシャルプライス」

ぼく 「もう持ってるんだ。今日は暑いね、疲れちゃったよ。(嘘)」

商人 「日本どこ?トウキョウ?オーサカ?」

ぼく  「トウキョウだよ。インドはもう3回目なんだ(嘘)」

 

相手に脈が無いとわかると、すっと隣に座りだして世間話をしてくれる奴もいる

余裕の無かった前回の旅とは、少し違うみたいだ

あ~暑すぎず、ちょうどいいや

沐浴のしない僕にとっても、ここバラナシのガンジス河は特別な場所

何も考えず、ただ目の前の景色をスーッと呼吸と共に吸い込んでいく

 

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動物の性格は人に似る。というは、本当かもしれない。

そしてこの光景を気にしないインド人も素晴らしい。

 

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夜になると、 プジャというヒンドゥー教のお祭り(礼拝)が毎晩メインガートで行われる

楽器のリズムにあわせて、手先をなでらかに動かすスローな踊り。ガンジス河がより神聖な場所に見えてくる

耳に音が入るというより、心に直接鳴り響くような鈴の音に合わせて

何度見ても幻想的な空間で、つい見入ってしまう

 

夜の街灯に照らされた不気味なガンジス河の上を、人の魂のように煙が漂う

真剣に祈る人の姿というものは、心を打つものがある

彼らは一体、何を信じていて、どんな世界観で生きているのだろうか。

 

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宗教って、なんだ。

無宗教って、なんだ。

 

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祈るのは、同じか。

 

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物乞いがしやすい場所なんだろうか。

それとも、聖なるガンジス河での死を待ち、輪廻から解放されるためだろうか。

 

ヒンドゥー教は、生まれて死ぬことを繰り返す輪廻の世界観

転生を繰り返し、再び生きる苦しみ、死ぬ恐怖を味わなければならない

ガンジス河で死ねば、その輪廻から抜け出せると信じられている

 

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「死」 それを抜かして、このバラナシの街を語ることはできない。

 

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やっぱり、カオスだ。

こんな世界があったなんて、1ミリも知らなかったんだあのときの僕は。

混沌の世界では、景色だけでなく思考も、いつもと違う。

当たり前というものなど、この世には無いのではないかと思えてくる次第である。

 

ゆっくり、ゆっくり、牛のようにのろま足で歩きながら宿まで戻った。

 

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次回

『見つめる生死、燃えゆく遺書 ~ガンジス河のほとりで~』

 

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