ベネズエラはエンジェルフォールの絶景を終え、更なる絶景を求め
ギアナ高地5泊6日のロライマトレッキングへ。
この中南米縦断の旅のなかでも、随一の絶景が待っていた。
頂上での光景は、今まで旅してきたなかでも屈指の震える景色。
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これから、あの奥に見えるテーブルマウンテンに登るのである。
あの頂上から見える景色に心を震わせながら、地平線まで続く大草原のなかをひたすら歩いていく。
ガイド1人、ポーター5人。5泊6日のトレッキング。もう1人の日本人と僕の2人で参加している。
ガイドの「ケンダル」は、既に363回このトレッキングのガイドを務めている
最年長且つ最高回数を保持している強者。
トレッキング中はいつも驚異的に天気が変わりやすいが、ケンダルの天候予測は大体当たる。
大荷物を背負った屈強なるポーター。
5泊6日分の食料、全員分のテント寝袋等が詰まっている。
料理は想像以上に充実していて、トマトスパゲティ、鶏肉とご飯、野菜いっぱいのスープなど、
毎日メニューが変わり大量に食べることができる。
そして朝には毎日、チョコラテと紅茶どっちが欲しいか聞いてくれる、とても親切なポーターズ
僕の荷物は、大半がカメラ機材である。
滑りやすい川を渡ったり、滝の雨に打たれたり、ゲリラ豪雨があったり
防水対策には最大限気を付けなければならない。
そして、この旅の撮影で難しいところは、5泊6日で充電できる場所が1つもないところである。
ドローンはバッテリー3つ(20分×3)しか撮影出来ないから
使用するタイミングがキーポイント。
(※ドローン&タイムラプス絶景映像は次記事で)
旅中にいくつかトレッキングはしてきたが、
この景色はロライマでしか味わえない。
それにしても、頂上にはいつも雲が被さっていて全貌を見せてくれない。
上からは大雲海の光景が広がっているのだろうか。
ロライマの雲は、変幻自在。
まるでアフリカのように、どこまでも続く大地の上に、
距離感のわかりづらい雲が自由に動きまわり
ときには芸術的な形になったり、恐ろしげな大嵐の雲が迫ってきたりする。
ロライマの断崖絶壁が徐々に近づいてくると、その圧倒的存在感がヒシヒシと伝わってくる。
これから、あそこに登るなんて信じがたい光景。
長いトレッキングをするときは
自然と、今までの旅や、これからの人生に思いを馳せてしまう。
以前のヒマラヤトレッキングでも色々悩み考えたことを思い出す。
また、旅に出てしまっている自分。
今、ベネズエラにいるというのが信じ難い。
絶景を求めて、地球最後の秘境、ギアナ高地でトレッキングをしている。
ここにいること自体が、とても不思議だ。
「なぜ、旅をしているのか」という、どうでもいい疑問に以前は、旅の移動中やトレッキング中に
堂々巡りで答え探しをしていたが、今は、そんなことを考えることは少なくなった。
ただ、カメラと旅が好きだから、仕様がない。というシンプルな理由に疑問を持たなくなったからか。
という具合に、足を動かしながら、雲を見ながら、ボーっと考えるのである。
シャワーなど一切無いから、川で身体を洗う。頭を突っ込むとなかなか気持ち良い。
ここで厄介なのが「プリプリ」という蚊より強力なかゆみをもたらす小バエみたいな虫。
何十匹とたかられた時には、発狂しそうになるほどである。一回刺されると3日ほどは激かゆが続く。
今までの人生で最も厄介な虫である。
虫除けも効かず1cmの隙間でさえ狙ってくる奴らを防ぐためには、顔以外の露出をゼロにするのが最善の対策。
頂上に行けば、プリプリはいなくなるらしい。トレッキングの辛さよりもプリプリがきつい・・・
一泊目のキャンプ地に着くと、ポーターがテントを張ってくれ、夕飯を作ってくれる。
久しぶりのテント泊。
テント内に寝そべって、天を見上げると、自転車で日本一周したときを思い出す。
1年間野宿でテント生活をしていたのが懐かしい。
夜になると、蛍のように光る虫がたくさんいて美しい。
蛍ほどは光らず点灯も短いから撮影しても中途半端だが。
ロライマで見る星は美しい。
地平線のすぐ上に星が見えるほど、低い位置から頭上まで一面の星。
ただ、夜も雲の変化は激しく、一面の星空でも30分後には暗雲とした天気になっていたりする。
テーブルマウンテンの麓でのキャンプ。
あの頂上で、2泊することになるのだが、どんな絶景が待っているのだろう。
次回
『 【絶景】地球最後の秘境ギアナ高地。
5泊6日のロライマトレッキングpart②
❝ 迫る断崖絶壁 ❞ ~ ベネズエラ ~』
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