南米パタゴニア随一の絶景、フィッツロイ2泊3日のトレッキングへ。
満点の星空を見ながら1人、ひたすら歩く。その先に見えた景色とは。
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午前1時。
街を出て、2泊3日のフィッツロイトレッキングへ向かう。
(フィッツロイ拠点の街エル・チャルテン)
この街に来る前に、携帯とダウンジャケットをタクシーに忘れてしまったのだが、レンタル屋でダウンも借りることができて一安心。
街からは4時間ほどで、朝陽が見えるフィッツロイ麓のポイントに辿り着けるらしい。
奥に見える山がフィッツロイ。あの麓まで行って朝陽を見る。
真っ暗闇のなか、ライトを照らして歩いていく。しかし、思ったよりも道がわかりづらく
何回か道を外れては、戻ってを繰り返す。
絶対これ違うなと思う雑木林を抜けると合っていたり、道なりに進んでいたはずなのに外れていたり。
美しい星に見とれながら、担いでる三脚を下ろしてたまに撮影しながら、道を進む。
この旅のなかでも、トップクラスの星の美しさである。快晴。今日は綺麗な朝陽が見えそうだ。
フィッツロイが朝陽で赤く燃える様子は、是非ともタイムラプスで抑えたいところ。
バッグパックに入った機材は重いが、ルート自体はそれほどきつくはない。
3日分の食糧は、バナナとビスケット等の菓子類のみ。1日バナナ2本ビスケット1袋の計算。
着替えはパンツと靴下のみ。最低限。
4時間ほど誰にも遭遇せず1人歩いて、川を渡るポイントに来たのだが、どうもおかしい。
渡るにはどうも危険な水量。渡ろうか、悩んでいると韓国人の女性が近付いてきた。
「トレッキングのルートはどこですか?」
「わからない。。」
お互い状況を話していくうちに、やはり迷い込んでしまった気がする。
とりあえず、川沿いに歩いて渡れそうなところをもう少し探そうということになった。
行けども行けども、渡れそうにない。二人とも不安になりながら1時間ほど歩くと、橋が見えた!
なんと我々は1時間も道を外れて歩いていたのだ!
もし、道を外れた場所で川を無理やり渡ってたら危なかった。
川を渡ると、ここからがトレッキングの本番。なかなか急な道を1時間以上登っていく。
このときにはすでに薄明るくなり、韓国人の女性は朝陽のポイントで見るのを諦めた。
この天気なら今日の朝陽は絶景のはず・・・僕は彼女を置いて猛ダッシュで汗だくになりながら登っていく。
フィッツロイの麓も見えてきたが、朝陽も登る寸前。
美しい朝陽に、もうここでいいか、と諦めそうになるが体力を振り絞って前へ。頼む!!!
微妙なポイントで、朝陽を迎える。。
もう5分登れば、全体が美しく見える場所だったのに。フィッツロイの頭こそ見えていなかったから安心するも
これだけ雲が赤くなるのも簡単には見れないだろうに。悔しい。。フィッツロイが朝陽で赤くなるのは、ほんの数分。
この麓で、僕は12時間過ごした。
フィッツロイは雲で隠れやすく、なかなか全体像を見るのが難しい。
それが見えるタイミングを狙って、12時間いたのだが・・・、結局見れなかった!
以下、フィッツロイ麓の写真。
強風でかなり寒いため、寝袋にくるまって天気を待つ。というか、疲れでだいぶここで寝た。
美しいエメラルドブルーの池。
陽は出るのだが、フィッツロイを覆う雲は一切途切れることなく。
いっそ、このまま夜もここで明かそうと思ったのだが、極寒に耐えられず一度下山することにした。
さっきのポイントから1時間半ほど下ったところに、キャンプサイトがある。
ここに一泊して、明日ふたたび朝陽アタック。明日は迷うことはないし、ある程度ここに荷物を置けるから安心。
みんなテントを持ってきているが、実は僕は持ってきていない。
機材が重いから、寝袋のみで来ている。一眼レフ2台、替えレンズ、三脚、映像用機材、
それプラステントをずっと担ぐのはなかなかしんどい。
拾った木で、若干の風よけ。ポンチョをかぶせて雨をしのぐ。しのげたら、いいな。
みんな哀れな目で僕を見ている。携帯も無いから目覚ましも無い。起きれるかな。
絶対撮りたいフィッツロイの朝陽の画。次の日の朝陽はいかに・・・。
次回
『【絶景映像あり】 フィッツロイトレッキングpart②
紅に染まる荘厳なるフィッツロイ
~パタゴニア・アルゼンチン~』
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