36カ国目、アフリカ最後の国、南アフリカ
ついに、目標としていたアフリカ最南端の地へ。
最後は自転車でその地へ向かおう、と思い実行するが、すぐに後悔することとなる。
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過酷だったアフリカの旅も、ついに最後となる。
アフリカのゴールとしていた最南端の地「喜望峰」へ。
ここ最南端の地への拠点ケープタウンの街はかなり都会である。
ただ、相変わらずここも治安は悪い。
もう南米への航空券の日程が迫っているため、街へ着くとすぐに最南端の地へ向かうことにした。
ただ、普通に向かったらなんとなくつまらないから
自転車でアフリカの最南端へゴールすることにする。
最南端の近くの街へ降り立ち、自転車が置いてありそうな宿に貸してくれと聞いてまわる。
自転車は借りることができたのだが、こんなママチャリみたいなので辿り着けるのだろうか。
宿の主も、「この自転車で本当にいいのか?」と笑いながら聞いてきた。
「ちゃんと今日中に返してね」と。
↑珍しいペンギン注意の看板
水色の自転車が借りた自転車。
道路もちゃんと整備してあるし、景色をゆったり見ながら周れて、やっぱり自転車正解かな。
と、最初は思っていた。最初は。
自転車で日本一周したこともあるし、正直舐めていた。
最南端へ向かう道から見える海がすごい綺麗!!!
やっぱり自転車のスピード感って良いなあ。
ハーレー軍団と、チャリ。
数人ロードバイクで走っている人は見たが、こんなチャリで向かう人は他にはいなそうである。
ここで入場料を払って、最南端へ向かう。
勿論、アップダウンも激しいのだが一番、チャリダーが一番困るのは「風」である。
強い向かい風に、坂で全然進まない!!!
正直、くそしんどい。。まだロードバイクだったら有りかな。
強い日差しに体力がさらに奪われていく。
またこの道を自転車で帰る体力は無さそう。。
ああ、でも目の前に広がる景色は、日本最北端の宗谷岬へ向かう道を思い出すような広大な景色。
今までの道のりを回想しながらペダルを漕ぐ。
アフリカは計10か国。
今まで旅した中で一番濃い、旅だったように思える。
体力的にも、精神的にもなかなかきついときもあったが、全部含めて、アフリカの旅は良かった。
今なら、「アフリカの地を踏んだものは、もう一度アフリカを訪れる」
と言っていた旅人の意味がわかるような気がした。
アフリカでしか見れない景色、アフリカでしか感じれない感情が幾つもある。
アフリカへ行くか、行かないか。
それは世界一周で一番悩んだ選択だった。
アフリカを選ばずにいたら、僕は南米のウユニ塩湖で感動の景色を見ていただろう。
人生最悪の誕生日も過ごさずに済んだはずである。
国境での賄賂、バスの故障で深夜到着、 一眼スラれる。人生最悪の誕生日。~ブラックアフリカの洗礼~
もしアフリカへ来ていなかったら、僕の人生はまた別の景色になっていたであろう。
きっと、訪れていなかったらどこかで心残りが出来ていたと思う。
それはそれで、違うタイミングで訪れたら、違う人生になったかな。
果てしない。。
辛いが、自転車という選択は間違いではなかった。
楽してゴールに辿り着くのは、なにか違うのである。
汗だくの息ゼェゼェでゴールしたいのだ。
ただ、こんなにきついと思って無くって、水がもうない。
結局、最初から最後までほとんど1人のアフリカ旅だったなあ。
毎日濃かったし、特に前半は必死だったな。
もうすぐ!!!
アフリカ最南端「喜望峰」!!!
The Most South Western Poing Of The African Continent
本当にアフリカ大陸、下ってきたんだなあ。感慨深すぎる。
いろんな端っこ行ったけど(日本東西南北端、インド最南端とか)
一番、感慨深い端っこだなあ。
実は自転車降りてからも、結構歩く。
筋肉痙攣してるし、本当に帰りどうやって帰ろう。。
見晴らし最高!
まさかこんなに海が綺麗で、白浜ビーチがあるなんて思わなかった。
ニューヨークまで12,541km
日本までは約15,000km
帰りも、必死で漕いだ。
借り物の自転車返さないとだし、暗くなる前に帰らないと。
しかし、本当に体力が限界になり、漕げなくなる。
ヒッチハイクしようにも、時間的にもう車通りもあんまり無いし、自転車があってはどうしようもない。。
絶望しながらヨタヨタ歩いていると、神様到来。
なんと一度通り過ぎた車が引き返してくれ、声を掛けてくれた。
「君、かなり疲れてるようだけど、大丈夫かい?
もし君が望むなら自転車ごと乗ってくかい?」
神。
荷台のスペースを空けて自転車をぶち込んでもらうが、閉まらない。
「閉まらないな。。扉空けたままで行くから落ちないように自転車抱えててくれ。」
荷台の扉を開けた後部座席で自転車を抱え、会話をしながら、ゆっくり進んでくれた。
本当に有難い。街に着いたときは日は暮れていた。
彼らは、夜は危ないから気を付けてね、と何度も念を押してくれ、
僕は、ありがとうと感謝を伝えた。
アフリカ最後の素敵な出会いを後に、南米へ向かう。
世界一周最後の大陸。南米大陸へ。
イグアスの滝、マチュピチュ、ウユニ塩湖。まだまだ絶景続く。
次回
『肉と酒が安うますぎるアルゼンチン。
世界で2番目に綺麗な図書館がある街ブエノスアイレス』
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