仏教の聖地ルンビニー
~プロローグ~
インド最南端から北へ縦断を終えた
南と北で、同じ国でもここまで街も性格も違うものか
旅をすればするほど深みが増し、面白くなるインド
そして、東南アジア最後の国
楽園ネパールへ!!!
(前記事:【インド三大祭り】 唖然!インドの神様をガンジス川に、次々とブチ込むダシャラー祭り )
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インドから陸路で国境を渡り、楽園ネパールへ向かう。
さすが、インドと言ったところだろうか。
チケットを申込んだ旅行会社では大型バスと聞いていたのに、現れたのはぎゅうぎゅうのボロバン。
同行の乗客であるオーストラリア人、イスラエル人がそれに納得せず、完全に論破して
バスを持ってこいと説得しているのにもかかわらず
旅行会社のインド人は一向に折れず、もしバスに乗るなら飛行機代よりかかるぞ、
嫌なら乗らなくていい、と。
あまりに無茶な言い訳を並べるインド人に、彼らが馬鹿にしてからかい続けていると半泣き状態。
なにがなんでもそのミスを認めないらしいが、旅人にとってはバンであろうが、バスであろうが今日
移動しないと困るものもいる。
最終的には
「 わかった、わかった、じゃあ代わりにカレーとチャイ奢れよ 」
とみんなで呆れながら笑う始末。
そういう論争になった場合に大抵日本人は、ただ見守る。という話を聞いたことがあったが
まさに僕はその状態で、出逢ったもう1人の日本人もそれは同じであった。
僕は内心、最後までインドか。とその状況を微笑ましく見ていた。
そして、向かう先は旅人のあいだでは楽園と呼ばれるネパール。
前日の雨により、道はガッタガタで10分ほどで頭がギンギンするほど。
バラナシからの国境越えでは、インドからネパールは大丈夫だと言われるが
ネパールから、インドへ行く場合には気をつけたほうがいい、とよく聞いた。
たしかに、ネパールから慣れてないインド、しかも夜の真っ暗闇の走行、有りうるかもなと思った。
朝早く出発したはずが、窓の外は真っ暗。疲れ果て呆然としながらも、
少しの不安と緊張感を抱きながら、そんなことを考えていた。
国境を越えたすぐ近くの宿に泊まり、ローカルバスを乗り継ぎ仏教4大聖地のルンビニーへ。
ここは、ブッダが生まれたと言わている場所。
澄んだ空に、緑。 街の雰囲気や人の穏やかさを感じると、インドと近いのにここまで違うものかと。
ルンビニーには、いくつもの国のお寺が建てられている。
中でも、韓国寺と日本寺は食事付きで宿泊できるという。
だが韓国寺へ行くとなぜだか断られたため、日本山妙法寺へ。
用意していただいた部屋。
無料の宿泊&3食のご飯つき。しかし、そのお寺の1日の行事に参加しなければならないという条件つき。
むしろ、いろんな経験が出来るのである。
朝3:30に起き、お寺の掃除や、手持ち太鼓を叩きながら南無妙法蓮華経を永遠と唱え
外を歩き周ったり、寺内では正座でお経を読んだり。
食事時には、お坊さんのお話を聞かせていただいたり、貴重な体験をすることができた。
久しぶりの胃に優しい食事に感激しながら、ネパールの話を聞く。
近代化に伴って、山に住む人々の素朴な生活が変わったことや
仕事自体が少なく、大学を卒業しても、就職できる人間は多くないということ。
ネパールという国自体が無くなってしまうことを危惧する話もあった。
こういった話を聞くと、自分自身の旅が薄っぺらく、その国の情報をいかに知らず
表面しか見てないことに気付かされるものだ。
とりあえず結構きつかったから、1日で出たけどね。
南無妙法蓮華経をひたすら唱え続けるのは、なぜだろう。
蓮華経という教えを忘れてはいけない、それを唱え続けることは何の意味があるのだろう。
ただ太鼓を叩き続け、南無妙法蓮華経を唱え続けた場所には不思議と寺が立つという話を聞いたが
平和を根に何かを唱え続ける姿というのは、見続けてるものに何か感じさせるものがあるのかもしれない。
その破片を少し感じたような気がする。
ルンビニーは世界文化遺産にも認定されている。
カラフルな旗はタルチョーと呼ばれるもので、仏教の教え経文が書かれている。
五色にも意味があり、青・白・赤・緑・黄の順に決まっていて、それぞれが天・風・火・水・地すなわち五大を表現する。
風の馬が描かれている場合にルンタと特に呼ばれ、仏法が風に乗って拡がるよう願いが込められている。
仏教の聖地ともあって、僧侶がたくさんいる。
たくさんのタルチョ―が木々に繋がれ、薄い布が太陽の光を突き通す。
青空に浮かぶ淡く色鮮やかな旗は、心に空が広がるような安堵を覚える。
落ち着くな~
久しぶりにこんなに綺麗な空気で、澄んだ空を見た気がする、
極太の菩提樹を囲み、祈るようにボーっとしたり雑談する僧侶たち。
この木の下で釈迦が悟りを開いたと言われている。
釈迦はこの世へ出てすぐに七歩歩いて右手で天空を指し左手で大地を指して
「天上天下唯我独尊」
と声を出したと伝えられている。
※天上天下唯我独尊・・・自分が一番尊い存在だということ
んなわけ・・・んなわけ・・・まあいっか!
桃から生まれた桃太郎ぐらいの感じだよねきっと。
街にあった、これなんでしょう。
床屋さん!
小さくて、緑に囲まれたすごく素朴な街。(お寺は街から少し歩いたところにある)
ルンビニーの陽は美しい。
爽やかな朝の空気。
昨日まで喧騒の街バラナシにいたのが、嘘のようである。
次の目的地はネパールを訪れた者たちが魅了される癒しの街ポカラ
ヒマラヤトレッキングの拠点である。
そして、僕は今ベストシーズンに来ている。
楽園ネパールの旅、はじまり。
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